ヤンデレ彼氏に監禁されて
「お礼なんか要らない。彩芭が、無事なだけで俺は嬉しくて、何でもするんだから。

――念の為、まだ横になってなよ。俺、食事でも作っているから」


言いながら彼は、起きている私の体をベットに寝かした


そうして、彼がベットから出て行く


窮屈じゃない、ベット


毛布をかけてくれたりする彼は、休んで、と私に触れた


離れる彼は、台所に


そんなに離れてないのに、緊張がほぐれた


鉄だった体が、綿にでもなったよう


安心し過ぎて、眠気も出て来る


欠伸して、目を瞑る


ああ、こんなに眠かったんだ私


他人ごとみたく思って、意識を落としていく


朝だろうとも、寝るのにどうせ文句を言う人もいないし


今、休まなきゃ、体がもたない



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