幸せの契約
「人間は誰しも、幸せになる権利を持っている。

道端で倒れた見ず知らずの男の為に必死になれるような人が、今の世界に何人いると思いますか?

平瀬さん…君は、もっと…幸せでなきゃいけないんだっ!」




私の…幸せ…―



「私に今以上の事は…できません。」


今以上に生活費は捻出できないし…


「そのお手伝いを私にさせてはもらえませんか?」



蔵之助さんが優しく微笑んだ


「え…―!?」
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