自閉症児の育児日誌
しかし、暫く経ってもまだ通知はこなかった。市役所の方から電話が入り「まだ時間がかかるみたいで。」と言い、ひたすら「すみません。」と謝っていた。 何だか私はまた腹が立った。忙しいのは分かる。障害を抱えた方は実にたくさんいる。時間がかかっているのは分かる。だけど何故こんなに時間がかかるのだろう。「いや、すみませんはもういいですから。では私自信が県庁の方に伺って話しを聞いてきます。県庁の何課ですか?」と聞くと担当の方が「いえ、ちょっと、それは…。もう一度私の方から催促してみます。」と歯切れの悪い対応。その2~3日後に電話があり受理されたとの事。あまりの早さに私は驚ろいた。翌日、私は市役所へ行き「特別児童扶養手当証明」というのを受け取った。その時私は担当の方に「色々生意気言ってすみません。でもこれで、やっと娘に専属の先生を付けてあげられます。有り難うございました。」と言って頭を下げた。翌月、彼女に先生がついた。
< 71 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop