Magic Academy ~禁書に愛された少女~
「ごめんね」

ユエのその言葉に、そらは意味を理解して頷くと、後でまた戻ってくると言い残し、そのまま温室を出た。

少しだけ、真剣な表情をしたユエの顔を見て、そらは深く聞くことができなかった。


気にならないわけじゃないんだけどさ。


ルンもフギンもその場に残り、そらだけが外に出た。

ちらりと温室の中を覗き込んでみる。
何かを真剣に話しているユエの姿が見えて、そらはそのまま首を横に振ってその場を離れた。
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