流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
ご飯を食べ終え、食器を片付ける。歯磨きをして、玲子の用意してくれた服に着替えて立つ。

「よし!よくできました!」

玲子が頭を撫でながら褒めてくれる。くすぐったくて、嬉しくて、私もにっこり笑った。

「それじゃ、幼稚園行こうか」

鞄を渡され、それを肩からさげる。玄関に行き、靴を履き、鍵を開けて外にでた。

「あ、幸姫ちゃん。おはよう」

隣に住む同じ幼稚園に通う、早坂ゆうきくんのお父さんが挨拶をしてくれた。私もペコリと頭をさげて挨拶をした。

「おはようございます」

すると、ゆうきが元気よく玄関から出てきた。

「おっす!こうき!」

私も挨拶を返した。

「ゆうきくん、おはよう」

後ろで、カチャリと音がした。玲子が玄関から出てきた。

「あ、早坂さん、おはようございます。ゆうきくんも、おはよう」

「あ、青柳さん、おはようございます」

「おはよーございます!」

元気な挨拶を交わすと、ゆうきは幸姫の手をとり、行こう!と引っ張って歩く。そんな姿を、玲子は微笑ましそうに笑って見守った。

「早坂さん、いきましょうか」

玲子が言うと、早坂も頷き、子供たちの後につづいた。
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