気付けば溺愛
「ごめん。酔っ払ってたからあんな事言って。夕べの事は忘れて。」

「…忘れて…だと?」

気のせいか悲しげな拓真。

プロポーズしたいくらい惚れてる彼女を裏切って、その事実に驚いてるの?

「…花凜は、忘れたいの?」

「…忘れる事はできないけど、なかったことにはできる…」

「…俺が嫌だって言ったら?」

「な…なんで」

彼女いるのになんでそんな淡々と言えるの?

「俺は、忘れないしなかったことにはしない」

「…わけわかんない」

「…わからないならわからせる」

そう言うが早いか、拓真は夕べの記憶を繰り返すかのように私の体を深く愛した。

何度も何度も。

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