気付けば溺愛
そんなきらきらした瞳が六つ。

きつい睨みをきかせている瞳が二つ。
もちろんこれは芽依。
そして、何の気持ちも入っていない、ぼんやりした拓真の二つの瞳。

その瞳に気付いたけれど…どうしてそんな瞳をしているのか理解不能。

からかわれて、送りだされるだろうって思ってたのに。

その瞳の奥の気持ちを期待してしまうよ。

やっぱりずるい男。

彼女にプロポーズはしたのか…聞けないままに、あの日抱かれて以来、今までとは違うぎこちなさをお互い感じながら過ごしている。

拓真は何かを話したいみたいだけど、私が上手に逃げている。
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