私の道 ―(実話)―
時計の針は2時を指していた。



おにぎりを食べながらケータイを取り出した。

予想通り、陸からのメールは無かった。



ナッチに『大丈夫?』とメールを送信した。


ベッドに寝ころび手を伸ばして
バッグからコースターを取り出した

裏には大ちゃんのメアドとケータイ番号。


「男なのに綺麗な字」

クスッと笑った。



陸の顔が頭に浮かんだ。


「当たり前じゃん」って言ってくれた。



その言葉を信じてるから。

大ちゃんに電話することは無い。




そう思っていた。



この時までは…。
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