私の道 ―(実話)―
優しさ
しばらく待っていると
遠くから車のライトが見えた。



とっさに隠れようとしたけど、
大ちゃんの車だとわかって安心した。


震える足取りで車のほうへ向かった。
立っているのがやっとだった。



大ちゃんは車から降りて
私の姿を見るなり言葉を失った。


あちこち破れた服に靴は履いてない
腕は切りつけられて血が出てる上に傷だらけ。

その上、全身が草と土まみれ。




大ちゃんは驚きの表情を隠せずにいた。
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