チャラ男を愛した私~実話~《不倫の果て》
運転側のドアを優しくノックして、窓越しに臼井さんが顔を覗かせた。


かけていたエンジンをきって、ドアを開けて車の外に出ると、臼井さんが私を抱きしめた。


「いつもと違って、来るの早いだろ?」

私の耳元で優しく語りかけてきた。


「今夜は嵐だね。」

「いいな、それ。
家に帰れなくなったら、ラブホに泊まる?」


クスッと笑って私の顔を見た。


「いいよ?」


私も臼井さんの背中に腕を廻した。


広くて大きな背中。

いつか触れてみたいと思ってた背中に、触れた。



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