KISS OF LIFE

寸止めパニック

デスクにつくなり、待っていたのはニヤニヤスマイルの新垣さんだった。

その顔、正直言って怖いです…。

「やってくれますね〜、堺大先生」

堺大先生って…。

と言うか、
「あたし、何かしたの?」

七海はますます顔をニヤニヤとさせると、
「昨日、イケメン課長の南野さんと一緒に帰ったんですって?」
と、あたしの耳元で言ってきた。

「なぬっ!?」

あたしはビックリして大声を出した。

当然、その場にいた全員の注目を浴びた。

あっ、しまった…。

あたしは小さくなって、椅子に腰を下ろした。

「その話、一体どこで聞いたのよ?」

あたしは小声で七海に聞いた。

「昨日、彩花と課長のツーショットを見た人がいるんですって」

「だ、誰?」

その目撃者、絶対とっつかまえて絞めてやる!

「いや、そこまでは知らない」

七海は答えると、パソコンに向かった。
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