【実話】~17歳~浮気男を愛してる。


お母さんと…



アキヒロだ…




少しだけ、呼吸が整い始めていたあたしは、"見つかる!!!"って、また走る。






"もう、あたしなんてほっておいて。"





だんだん近くなってくるアキヒロの声と、だんだん遠くなっていくお母さんの声を聞きながら、線路に沿って走る。


アキヒロの声はドンドン迫っていた。










「いましたー!!」



さっきまで以上に大きな声を出したのは、アキヒロ。

"今行くー"と、お母さんの微かな声がした。





振り返って目を凝らせば、アキヒロがいた。


でも、まだ距離はある。

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