逢瀬を重ね、君を愛す

「一人でどうしたんだ?」


柱に背を預けながら彩音の手をつかむ。


「ん?探検だよ?この家の事、知っておきたいから。」


「そっか」


そう言うと薫は嬉しそうに微笑んで彩音の頭に手を置いた。


「う、ん。」


いつも思う。
いつも薫に触れられると体が熱くなる。


「あ、のさっ!!」


自分が赤くなってるのをごまかす為に、少し叫びながら話題を返る。


「薫のお父さんとお母さん!!見てみたいなーって!」


何気無く言ったこの言葉に意外にも薫の顔が少し強ばったが、すぐに何時もの顔に戻る。


「父上か、ごめん。今は無理だな。」

「だ、だよね。」


ただの一般の私が国のトップに簡単に会えるはず無いもんね!!

元の世界でも総理大臣に生で会ったことないし。

でも…


じっと薫を見る。



お父さんもお母さんも、美人なんだろうなー。
< 19 / 159 >

この作品をシェア

pagetop