愛の雫
あの日から1週間以上経った、翌週の金曜日。


あたしは、久しぶりに早苗の家に来ていた。


「家に来るのって、2週間振りくらいじゃない?」


「うん。てか、今週は凪兄にずっと見張られてたからね……」


ため息混じりに頷くと、早苗がクスクスと笑った。


「秋山先輩って、本当に希咲の保護者みたいだよね。でもお兄ちゃんって言うよりも、お父さんって感じ?」


「いや、むしろ頑固ジジイだよ……」


眉をしかめながら言うと、早苗はケラケラと笑った。


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