陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「かまわん。ただし、風魔にも働いてもらうぞ」

「ダメなら…ってえぇ!?いいの!?」

「なんだ、嫌なのか?」

「嫌じゃないよ!でも、こたと政宗は敵なんじゃ…」

言うと、政宗は何ピンときたようで、ニヤリと笑った。

「風魔ほど名の知れた忍ならば、欲しがるところはいくらでもある。…あてが外れて残念だったな?」

ニヤリとまた笑う政宗に、幸姫は顔をひきつらせた。


ば…バレてる……



「…こた」

ちらりと小太郎の方を見ると、小太郎は小さく答えた。

「今の主はお前だ。お前が一緒に来いと言うなら、俺は従うまでだ」

「ならば決まりだな」

政宗の言葉に、幸姫は諦めるしかなかった。



< 210 / 524 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop