闇の花~2人の殺し屋~
「もしかして、お前も金持ち?」



“バシッ”



私はラックの頭を叩いた。



「痛てーよ…」



ラックは頭を抱えた。



「そういう意味じゃないわよ。……親に劣等感を抱いているとことか同じだなって思っただけ」



「ヒース…?」



そう呟いたラックを私はまた叩いた。さっきよりも全然強い力で。


ラックは頭をまた抱えてしゃがんだ。



「ごめん。…加奈」



私はため息をついた。

なんだかこの先が不安だなぁ。



とりあえず角島 尚は必ず守ってみせる。



外をみると太陽が沈みかけていた。



「任務開始ね…」






さぁ。
“仕事”の始まりよ。





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