狂愛ラバーズ
けど、自分色に染めたいと思うのはしょうがない事。





何にも知らない少女を自分好みに育てる快感は堪らないって、誰かが言っていた。





つまり、調教するって事なわけで聞いた時は引いてしまったけど、今ならその気持ちがわかる。





「かれんちゃん、僕の事好き?」


「はいっ……え……はい…。」


「僕もかれんちゃんが大好きだよ。」


「ふぁー……嬉しいです。」


「今日から恋人になろうか。」


「いいんですか?」


「かれんちゃんは嫌?」


「やっ嫌じゃないですっ。」


「うん。だったらここに座って?」




自分の膝をポンポンと叩くと目を見開き固まってしまった。





「かれんちゃん、彼女は彼氏の膝の上に座るって知らなかった?」


「はい……初めて聞きました。」





………天然なんだろうか。





「外ではしないけど、付き合ってる人達は家でこうするのが決まりなんだよ。」


「はぁ…そうなんですか。でも、私重いから…。」


「さっき抱き上げた時すごく軽かったよ?心配しないでいいよ。ほら、おいで。」





立ち上がったかれんちゃんは僕の膝を跨ぐように座った。




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