狂愛ラバーズ
「かれんちゃん……かれんちゃん。授業終わったんだけど……どうかしたの?最近ボンヤリしてるし、何か心配事でもあるの?」


「えへー……ごめんね。海斗さんの事考えてたの。」


「まぁー、ラブラブなのね。幸せそうで何よりね。」


「うん、仲良しなの。」


「仲いい事はいい事よね。あっ、かれんちゃん、梶先生が残るように言ってたけど……進路の話とか?」





先生に呼ばれてたのも全く聞いてなかったし、聞こえてなかった。




「進路は決まってるから問題ないと思うんだけど、何かな?」


「そうなの?数学第5準備室に来るように言ってたんだけど。」


「なんだろう……準備室に言ってみるね。」


「そう?じゃあまた明日ね。ごきげんよう。」


「ごきげんよう。」





教室を出ていく瑠璃ちゃんを見送って、私も帰る準備をして教室を出る。





今から行く第5準備室は、向かいにある教員棟の3階にある。





エスカレーターがついてるから、階段で疲れる事はないからいいんだけど………話って何かな。





最近ボンヤリしてばっかりだったせいかもしれない。




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