赤い愉楽
「レディをお待たせするなんて

私は紳士失格ですね」


申し訳なさそうな顔で
席に着く奥田。


「大丈夫ですよ気にしてませんから。


それに…」


奥田の顔を上目づかいに
覗き込む怜奈。


「私はレディじゃなくてウィドウですから」



怜奈の言葉を聞いて
うっすら笑う奥田。
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