濡れた体温ごと奪って


もう過ぎた事だから、気にしてないよって私はお母さんに伝えた。


お母さんが…あの人と、これから先どうするのかは…聞けなかった…。


あんな人にお母さん取られたくないって思うのが本音なんだ…。


だけど…同じ女として…恋する気持ちはわかるから…。


すぐに決断できる様な簡単な事じゃないって…わかってるつもりだから…。


私は…何も言えない。


言っちゃいけないんだ…。



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