美しい花−先生と秘密な関係−【上】
「キャバ嬢って、やっぱ儲かんのか?」


「多分、先生よりは」





多分じゃなくて確実に先生よりは儲かってる。


売上によって違うけど、入店してから毎月給料はあがってきてるし。





「生徒の方が稼いでるとか、教師なんかやってらんねぇな」





あたしも先生がくれたサンドイッチを食べ始めた。





「先生、ひとつ質問してもいいですか?」


「素直に答えるか分かんねぇがな」


「どうして、あたしがキャバ嬢だって知ったんですか?」





ずっと気になっていた。
どうして、バレたんだろうって。

それも、やってきたばかりの新任の先生に。





「……さあな……偶然にな」





先生はどこか意味あり気な答えを返していたのに、あたしは何も気づかなかった。




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