濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
まさかの三角関係*-翔矢Side-


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「翔ちゃん、手、大丈夫?」


「ああ、少し縫っただけだ」


「少し縫っただけてって…傷が深かったんだね…」




仕事が終わってから病院へ行き家に帰って来るなり紗耶が心配そうに駆け寄って来た。


これぐらい平気だっつってんのにな。


心配そうに俺を見つめるお前の顔好きだからまぁいいけどな。




「翔ちゃん、仕事どうなるの?出来るの?」


「ああ。大丈夫だ」




仕事は大丈夫だから、心配するな。



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