時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】








だからなかなか話そうとしない坊主を見て




刀を奴の首筋に当てたんだ








普通は殺されると思うから真実を言って命乞いをするんだ






でも奴は


林 瑠偉は





『殺せばいいと言っている。』




何の戸惑いもなくそう言った











林の目は

怯えなんて微塵も無い強い目




でも、感情が一切無い冷たい目でもあった











ああ、コイツは



死ぬことに恐怖は持っている


しかし、生きることに執着していないんだ






―――なんて難しい矛盾だ










だがそれは


林の過去を聞けば納得できた






一番愛してもらうべき両親に



産まなきゃ良かった………なんて言われていた









< 48 / 258 >

この作品をシェア

pagetop