優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
あたしの心配はよそにお兄さまも結婚には賛成してくれていた。



お兄さまは大学の近くのマンションでひとりで暮らす事になって、あたしとママと大樹さんは新しい家を見つける事になった。



まあ、こんなイケメンのお兄さまと一緒に暮らすなんて意識しちゃうから別々でよかったよ。




このあと新しい家族4人でディナーを食べた。



あたしにお父さんがいたらこんな感じだったのかなって幸せを感じた。





「じゃあ、雪穂、またな」





帰りしなにお兄さまはあたしの頭に手をおきポンポンとしてスマイルで言ってくれた。


カッコいいよ…。

しかも雪穂だって…。




あたしはこのあと何が待ってるなんて知らずに幸せいっぱいだった。





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