優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「雪穂、今日の放課後あいてる?」


「うん。あいてるけど、どうしたの?」





話しかけてきたのは、あたしの唯一親友と呼べる友だちのカナ。



友だちは他にいてもカナだけはちょっと違う。あたしの中では特別。





「ちょっと話聞いてほしくてさ」


「そっか。じゃ、この前のケーキ屋行こうか?あたし奢るしさ」


「いいよ、いいよ。でもケーキ屋はいいね。自分で出すから行きたいな」


「じゃ、ケーキ屋で決まりだね」





あたしは放課後にカナとケーキ屋に行く事にした。




< 39 / 361 >

この作品をシェア

pagetop