優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「ちょっと!!離してよ」


「大雅と別れなさいよ!!」


「ええっー!!ちょっと分かったから離して!ほんと痛いってば」





分かったと言ったのが良かったのか、女はやっと離してくれた。


もういや。
死ぬほどいたいんだけど。



髪の毛もすごく抜けてしまってる。






「大雅と別れるのね?」




というか、付き合ってないし。
しかも妹だし。





「うん。あたしは何でもいいから大雅と話して。好きで一緒にいるわけじゃないから」




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