二 億 円

はいはいはーい!
おっまたせいったしましたあ!
オークションを開催いたしまーす。


えーっと、それでは
No.001 某貴族家専属メイド!
今回特別に仕入れましたよ!


100万からスタートっ!


120!!

150!!

200!!
210!!
250!!
270!!



300!!!




はい、300万で落札ー!


続きましてはNo.002…
まだ何にもしらない
初々しさ満点の15歳の少女の登場だ!!


まるで子猫のようなこの容姿♪


1000万からの「一億。」



あ、えーっとお客さん。
いきなりの高額な「一億じゃ不満ですか?ならば二億。それならよいでしょう?」



おいおい兄ちゃんルール守れよ


そうだそうだ俺らだって欲しいんだ


「ならば私よりもお金を積めばよいでしょう?出せないのならその子は私のものです。」



はいはい二億で落札ー
いやー高額落札ありがとうございやーす♪



「やっと見つけましたよ。
可愛い可愛い子猫ちゃん。」


いきなり現れた見知らぬ男性。

「…どうして私を買ったの?」


無理矢理捕まり、無理矢理売られた。


どうして、私を買うの?
理由が知りたかった。



「欲しいから。」


「…え?」



「貴女が欲しい。
だから買いました。
それ以外に理由なんて必要ですか?」




漆黒の髪に漆黒の瞳。
白くて綺麗な長い指。

優しい笑顔の素敵な男性。



私、日夏 ひなた (カゲ ヒナタ )



お金持ちのご主人様に
買われてしまいました。
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