ヴァンパイアの花嫁 番外編③
「ほう……どこからそのような情報を仕入れた?」


眉ひとつ動かさないレオンに魅入られたようなケイティ。



「それは内緒 お願いがあって来たんです」



「願いとは?」



レオンは娘の頭を覗く。



「……私をヴァンパイアにしてほしいんです!」



本当にヴァンパイアになりたいようだった。



「なぜヴァンパイアになりたい?」



「永遠の命が欲しいんです」



ケイティは手を伸ばして、指先でレオンの唇に触れようとした。



パシッ



ケイティの手はレオンに払われた。



アメリアもケイティの無礼な振る舞いに驚いていた。


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