先生が生徒を監禁して


「それは……」


もごもごと恥ずかしそうに口を動かして。


「ぬ、ぬい、ぐるみ……ほしぃ……」


「言ったでしょう?もっとはっきりおねだりなさいと」


「ぬ、ぬいぐりゅ……っ……噛んじゃった……。ヌイグルミ、ください」


「分かりました。よくできましたね、何のぬいぐるみです。あなたの好きな白いうさぎのですか?」


こくりと恥ずかしそうに夏川は頷く。


こうみれば年相応で可愛いものだ。


夏川が白いうさぎのぬいぐるみを抱いて寝るのは知っていた。


「では買ってきます」


寝台に拘束された夏川に背を向ける。




――大きいぬいぐるみを買った時の夏川の表情といったら――



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