5年後まで待って。



「…舞緒っ! ヤダ! 行かないでよ…私、舞緒がいないとヤダ……っ」

私は舞緒にすがりつく。


もう、必死で……。


いきなり、“留学”とかいわれて。

“会えない”って言われて。



…私の目からは大粒の涙がこぼれた。


「舞緒っ、舞緒っ、まおぉっ」









「……………………ごめん」










< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop