子宮にピストル
彼は、すぐ切れる人になった。


『電話の態度が気に喰わない』
『メールの文が気に喰わない』


それだけの理由で夜中に呼び出される。

片道一時間の道を、泣きながら車を走らせた。泣きながら電話越しに謝った。


それでも彼は、


会ってすぐに私の体を痛めつけ、聞くに堪えない暴言を吐き続ける。

肉体的にも、精神的にも限界ギリギリの所をさ迷っていた。


付き合って、半年。


私は『彼女』では無くなった事を理解した。
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