俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「……?…あの…」

「あ…す、す、すみません…」

慌てて目を逸らした。

…何で…、何で、私がお見合いなんかしてるのよぉっ…!

そりゃ、昨日まで合コン三昧で会う友達みんなに「男紹介して~」が口ぐせで、彼氏募集中の看板ぶら下げて歩いてたわよ。

だけど、この状況はいきなり過ぎじゃないかしら…!

しかも、この男、…すごくイイ…。

好みが服着て座ってる、みたいに見事にストライク。

そりゃ私だって早く結婚はしたいわよ。

だけどこの展開にはついていけないわ、お父さん…。

会社の合併とか、マジで私には関係ないから。

今時政略結婚もあり得ないでしょ。


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