ロールキャベツ男子の誘惑。


あれから一日学校を休んだ。

片桐くんはやっぱりあたしの身体が目当てだったんだ・・・。

あんな人だったなんて・・・。


一度でも求めてしまった自分が恥ずかしい。





「ミカコ・・・」


4限の終わりを告げるチャイムの直後、倉木の声がした。




「倉木・・・」


「あんた、朝から思ってたけど顔色悪いよ?何があった?」



片桐くんが「マチカ」と呼んだことなんてすっかり忘れてた。

だけど、なんとなく倉木に対してモヤモヤは残ったままだった。




「いや、ちょっとね」


「どうせ片桐のことだろ」


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