それぞれの一週間【完】


「分かりにくいよ…っ。」


涙を拭うこともせず、それをどんどん溢れ出す幼なじみ。

泣かないでよ。俺の気持ち伝えるから…、



「梨奈ずっと好きだったよ。勿論これからも。」


「俺と付き合って。」




俺の可愛い幼なじみは、またさらに涙を流した。

それに笑って「返事は」と問うと、分かってるくせにと睨んで。


「はい…!」


俺の胸へ飛び込んできた。これには俺の方がドキドキさせられてしまう。


幼なじみが俺しか見えていないように。

俺にも幼なじみのこの子しか見えていない。



《お人好しが彼女らしい     。》


俺の彼女になった幼なじみへ。

一つ、ご忠告を。



(独占欲は強い方です。)



   -END-

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