それぞれの一週間【完】


 side:舞花



今日は木曜日。
学校は休校日で休み。早朝7時。

…私のベッドを占領して規則正しい寝息をたてるこの男は、何をしに来たのだろうか…。



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ついさっき、ほんの数分前。私は携帯のアラーム…ではなく。けたたましい着信音で目を覚ました。



電話の相手は、今ベッドを占領しているこの男(彼氏)の直哉から。


何だと出れば「外」とだけ言われ一方的に切られた通話。カーテンを開けて玄関前を確認すれば、私の部屋の窓を見上げて手を挙げる直哉の姿。



私の部屋に入るなり、「眠い」とだけ呟きベッドに身を投げた。


そして、冒頭に戻る。

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