サクラドロップス

「でも、ボクたちは・・・こうなって良かったんだよ」


瞼を開けたイツキの瞳は、またもやアタシでなくて、サクラを見ている。

アタシはそれがとっても悲しくて、寂しくて


そっと・・・


すぐ隣に座るイツキの腕に触れてみる。

華奢で繊細で、でも、誰よりも安心出来る、イツキの腕。


触れれば、確かにそこに



今、イツキはいるのに・・・




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