運命に導かれて


ルカは動くことを諦め腕を離す代わりに羽衣の手を握ると



安心したように穏やかな笑みを浮かべ更に深い眠りに落ちていったようだ。



「俺は何やってるんだか。こんなのがらじゃない。」

自嘲気味に漏らした呟き。

だが繋がる手からは温もりが感じられこの手を離したくないとさえ感じた。



がらじゃないがそれも悪くないと心が落ち着くのを認めざるを得なかった。







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