《完》嫌われ教師の腕の中
人の人の繋がりを大切にする親父。



昼休み。


俺は学園長室に呼ばれた。


「来たか…颯斗」


「何ですか??親父…俺も忙しいので手短にお願いします…」


「……お前の担当クラスの早瀬鈴羽と言う女子生徒が居るだろ?」


「居ますけど…何か?」


「彼女の父親はわしの大学時代の後輩でな…同じバスケをやっていた…わしが現役時代全く勝てなかった大学のチームを負かしてくれたんだ」


バスケの話をし出して…だんだん話が逸れてゆく親父。


いつものパターンだが…聞いている俺は壁に掛かった時計を見て…適当に相槌を打つ。




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