《完》嫌われ教師の腕の中
謝っても…私はコイツとはもう…出来ない。



「私…用事があるの…どいて…」


私はスクバを肩に提げて立ち上がった。


「待てよ!!鈴羽」


廊下に出ても執拗に私に迫る佐々木君。



「私…あんたとはもう…出来ない」


「どうして?」


「こ、婚……」



『誰にも言うな』と言う先生の声を思い出して…慌てて言葉を詰まらせる。
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