崩壊家族

１人分の少ない食材しか入っていない、私のかご。

こんな私を、みんなはどう思っているんだろう？

どんな目で、私を見ているのだろう？

そんなこと、もう気にしていないけど。

最後に紙パックのジュースをかごにつめ込んだ後、レジに向かった。

こんなの、私が思い描いて望んだ生活じゃない。

そう思うと、泣きそうになる。

私は、一体どこで道を間違えたのだろう？

夫とつきあった時？

夫と結婚した時？

子供を出産した時？

……わからない。

何も、わからない。

幸せになりたかった。

ただ、それだけのこと。