Luck TesT
すぐに小さな明かりが、非常用電源に切り替えて運転しているという館内放送とともに、点灯した。

「一体、あいつらは…?」

そう言いながら、布施は床に落とした携帯を拾う。
携帯の画面はいつもの待ち受け画面に戻っていた。

「心当たりはあるのか?」

布施に聞かれて、私も結斗も、首を横にふった。

「とにかく、二人ともこっちにこい」

病院内に居ては危ない。
そう判断したのか、布施は私たちについてくるよう指示をして、部屋を出た。

私たちは、それに従った。

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