憧れの彼と恋する方法

それから撮影の話を少しして電話を切ったけど、正直舞い上がっていて何を話したのかあまり思い出せない。


いつの間にかソファーの上で正座をしていた私は、閉じられた携帯をしばらくの間握り締めていた。



決して手の届かない存在。

今でも勿論、手が届くなんて思ってない。


だけど…

少しだけ距離が近づいたって、そう思ってもいいのかな?



3ヶ月限定だからこそ、本気になっちゃいけない。

意識しちゃいけない。

必要以上に近づいちゃいけない。

そう思ってた。


思ってたけど…竜司君に対する気持ちが、風船のようにどんどんと膨らんでいくのが分かるから…


このままだと、破裂しちゃうよ…。


< 81 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop