君だけを愛している…



主だなんて私は
そんな偉くないのに… 

そう考えている内にシェリーと他の使用人さん達が食事の準備をしてくれていた


私は感心しながら朝食を食べたのだった…





朝食を食べ終わった後
何をしようか悩んでいたら、シェリーが

「もしよかったら
この城の中を散歩されますか??」


と、提案してくれたのでそうする事にした…


「うん」


「では行きましょう」




それから、私達は城の中を散歩し、


その途中ですれ違った人にお辞儀をされたりして 私も同じようにお辞儀を したりすると

驚いた表情をされたり、笑顔で返されたりした


そんな光景に不思議に
思っていると…


「ルイス様の花嫁にお辞儀されるなんて思ってなかったので皆驚いているんですよ」



「…私、花嫁じゃないわ
本人に言われた訳でも
ないし、言われたとしても花嫁なんか…

正直、なりたくたいわ」


―私はまだ初恋も体験していない処女だ…


いきなりはい、そうですか…なんて無理だ


「ッ!? あのルイス様に申されてもですか?!」


「えぇ…」


「初めてですよ…

ルイス様の花嫁を
断る人間がいるなんて」


「前にも人間があの人の 花嫁になったことがあるの??」







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