空耳此方-ソラミミコナタ-
「…何だ?アイツ」

呟くと、甘党男は片手を上げ店を出ていく。

「ちょ、待てよ!」

炯斗は慌てて残りのコーヒーを飲んで店を出る。

ちょうど甘党男は信号の先に消えて行くところだった。

その背中を見送った後、炯斗は甘党男の行った反対を向いて歩き始めた。

本当に、今日は変な日だよ…

なんだかやけにしみじみ思いながら、炯斗は帰路についた。


その言葉がこれから彼をついてまわるとは知らずに。

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