こちらミクモ探偵事務所2

「こうなったら、証拠つかむまで帰らないんだから!」

そう言う事で、羽兎は根気強く控室に居座っていた。
時刻も遅く、正直帰って休みたい。
しかし、羽兎のプライドがそれを許さなかった。

彼女はホームズみたいな帽子を被り、机へ突っ伏した。

その時、ガチャっとドアが開く音が聞こえた。

慌てて顔をあげる羽兎。
紘哉に見付かったら一貫の終わりだ。

しかし、入ってきたのは黄色いスーツを着た定侍だった。

彼女はホッと安堵のため息をつく。

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