浮気症のイケメン彼氏
「愛海!あんたまた拓斗がケバイ女達と居るよ?」




この子は鬼頭葵（ｷﾄｳｱｵｲ）
いつも元気で活発な女の子。
私の親友で西藤君の幼馴染なんだって。




「っとに。何で拓斗もこんな可愛い女の子放っておいて
あんな化粧でブサイク誤魔化してる人たちと一緒に居るんだろうね～」




あ･･･女の人たち一斉に私達睨んだよ。




「葵ちゃん、そんな大きい声で言ったら聞こえちゃうよ。」




「聞こえるように言ってんの！もぉぉ！愛海が怒らないから私が代わりに怒ってあげてるのに。愛海は優しすぎるの！ああいう拓斗みたいなタラシにはビシッ！と言いいなさ･･･」



突然葵ちゃんが私の後ろを見て言葉を止めた。


私も何かと思って後ろを向くと



「タラシで悪かったな。」


両腕に女の人がいる西藤君だった。


「拓斗!!!べ、別にタラシなんて言ってないし。」



葵ちゃんはどうも西藤君に弱みを握られてるらしくあんま逆らえないらしい。


西藤君は葵ちゃんから視線を私に移し何か言おうとしたがすぐ目を逸らしどこかへ行ってしまった。



「拓斗･･･ムカツク！！！！！」


葵ちゃんの大きな声が教室に響いた。



< 2 / 33 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop