スイートルームの許婚
片瀬はデスクの下で、ケータイで釣りゲームを楽しんでいた。



「おい!?そんなコトしてていいのか?」



「だって、ヒマでしょ?」


「ヒマだからって…ゲームはダメだろ!今は勤務中だ…」


「分かりました…」

片瀬は唇を尖らせて、渋々、ケータイを操作してゲームを中断。



「すいません…」

若い女性二人がやって来た。


「どうされましたか?」


俺が応対したのに、横槍に片瀬が割り込んでくる。

ちょっと、キレイな女性だからってーーー・・・



「「ありがとうござました…」」


「困った時は是非…俺を尋ねて来てね…」
片瀬は自分の名刺まで渡した。





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