恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
父は『危険だから止めておけ』と言ったけど。



私はカッコいい者に憧れた。



テレビで言えばヒーロー番組が大好きだった。女の子のクセにヒーローモノにハマる私を友達は可笑しいと笑っていたけど。



悪を倒す正義の味方。


その完全懲悪の世界観が堪らなかった。



父は非番で、今夜は在宅。



私は布団に入って、お気に入りのヒーロー柄の枕に頭を預けて半分、眠りかけていた。



ノックなしにドアが開いた。




廊下の明かりが私の部屋に光を差し込める。




「んっ!?パパ…!?」



「!?」
< 2 / 230 >

この作品をシェア

pagetop