恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
通りに面した雑居ビルの1階にあるコンビニから甲高い警報音が雑踏に響き渡る。



右手にはキラリと光るナイフ、左手には札束を持つ男。



彼はコンビニで金を奪い、舗道へと飛び出してきた。



遠目でその様子を見つめながら、私と千早は慌てて、駆け出す。



強盗はガードレールをジャンプして飛び越えて、タクシーを呼んでいた。



舗道を行き交う多くの人がを立ち止まり、傍観者として見守る。



「警察だ!」



私と千早は警察手帳を見せながら、ヤツを追い駆ける。



「くそっ」
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