気ままに生きる
第1章 伝説のゴールデン・カップス―その輝ける時代

高校時代が一番羽振りがよかったよ

 ゴールデン・カップス加入のことを書くためには、中学・高校時代の話にさかのぼろうか。

 最初はジョニー&ショウメンというバンドでギターをやっていた。メンバーはすぐそばの写真屋さんの人と車の工場の人。それにジョニーって人がいて、ボーカルで歌がうまくてすごいセンスが良かった。

 中学生のときにから謝恩会とかでエレキを弾いたりしてやっていたんだけど、そのバンドではベース(米軍基地)をよく回った。藤木組って港湾荷役の会社の人がトラックに乗っけて連れていってくれたんだけど、結構いろんなところに行ってね、富士山の麓のかまぼこハウスみたいなところとかもあった。山の中になんでこんなところがあるんだろうって思ったよ。

 演奏はギターを頭の後ろで弾いたり、コードを長いのにして足をずーっずーっと滑らせて弾いたりしていたから、結構人気あったんだ。学校の校内放送のアンプ持ってきて、スピーカーにつないで手作り感覚でやってたんだけど、まさにショウメンだったんだよ。

 これはベンチャーズやロカビリーに影響されてたんだけどね。今から考えてみると俺もこんなステージングをよくやったと思うよ。
< 4 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop